調査項目
@ トヨタ自動車工場の組み立て行程
トヨタ生産方式とカイゼンについて
A 朝倉万能ねぎの生産について
トヨタ生産方式(カイゼン)
トヨタ自動車九州株式会社は、福岡県宮若市にあり9万坪の広大な敷地で、月産1,702台の生産をしている。63秒に1台の組み立てをしており、徹底した電子管理で、11のラインで違う車種の組み立てをしているのは驚愕である。車は完全な受注生産方式であるので在庫車は無い。
社員は8,000人で半数近くが、派遣社員であり2交代の体制で
4車種の生産がなされ、2007年の売り上げは9,515億円、当期純利益は146億円である。
トヨタ生産方式では、徹底したムダを省き、部品の在庫は一切なく必要な部品を受注し、カンバンと呼ばれるタグにより部品管理をしている。
そのことで、倉庫のムダ、在庫管理のムダなどが省かれる。
部品の地元調達率は50%くらいで、80%くらいまで上げるべく努力され、業者を集めての勉強会もなされている。
生産工程は職員の提案で、作業姿勢については、移動用の椅子を設置するなど労働環境の改善もなされている。
所 感
トヨタ生産方式は、カイゼンと呼ばれ世界の共通語となっている。
企業においては、トヨタ生産方式によるカイゼン計画をして経営効率を上げようとしている。
トヨタ生産方式は、要約すれば、徹底したムダの排除である。
ムダとは何か! 品質・工期・コストなどすべてにおいて常にムダの排除を目指している。
@ 在庫(罪庫)のムダ
A 不良品の排除
B 受注生産による在庫のムダ
C 運搬のムダ動作のムダ
D 手間賃のムダ
等が上げられる。
部品供給はスピードを重視し2時間以内の供給が求められる。スピードはリードタイム(客のニーズ合うもの)とジャストインタイムに分けられ、時間的なムダを省くものである。
質疑の中で、関連企業の唐津市の誘致の可能性は十分あるとのことであるが、宮若市周辺には広大な土地があり、運搬のムダという観点からは厳しいものがあるのではないかと感じた。
カイゼンは市役所の中でも学ぶべき点があるのではないか。
博多万能ネギの視察について 文責 吉田廣光
@ JA筑前あさくらの概要
福岡県 甘木、朝倉、杷木地区からなり、組合員数15,779人のJA唐津と同程度の規模の農協である。
販売高は18年度125億9000万円で主な品目はネギ26億円、米23,5億円、麦16,7億円、柿11,6億円である。
A 博多万能ネギについて
昭和51年から「福岡高級青ネギ」と銘打って京浜市場に出荷したが、思うように値がつかず苦労した。
53年に新幹線の博多開通に併せ「博多万能ネギ」と改名し宣伝に努めたが、夏場の35時間のトラック輸送での荷傷みがネックであった。
そこで5月11日から日本航空を利用して赤い鶴のマーク(当時の日航のシンボル)一束毎につけ、空飛ぶ博多万能ネギとして売り出したところ、飛ぶように売れ始め売り上げは年々倍増し、57年から現在まで全国一の産地となっている。
最近では出荷量は減少傾向にあるが、部会員141名、ハウス102ha
(1人当たり72a)18年度販売額25,8億円である。
考 察
ネーミグや宣伝、アイデアといった努力の大切さを痛感した。さらにトレーサビリティの導入や減農薬、減化学肥料の方策もおこなわれており、部会員全員がエコファーマーになる取り組みもされている。特に消費者の健康志向に応える「安全、安心」への取り組みは、産地銘柄維持のためには不可欠である。